ニュージーランドから「遊・暮・働・学」を共有します、パーマカルチャリストのまりこです!
日本生まれの生ごみ分解機「キエーロ」にインスパイアされた、その名も【Kia ZERO】計画。
ニュージーランドでも【生ごみゼロ】へ、普及活動に取り組んでいます。
キエーロの仕組み
ところで、皆さんは日本生まれのキエーロをご存知でしょうか???
コンポストなら分かるけど…でも、キエーロで堆肥は作りません。
一体、「土が増えない生ごみ分解機」ってどういうものなのでしょうか?
まず、仕組みを見てみましょう。

バクテリアdeキエーロ
このように、この箱の中で、太陽の光と風の力そして土を使って、土の中の微生物が元気に働けるしくみを作っています。
傾斜した透明なふたを通して、太陽の光が土に届き、両側の三角形の空気穴から風が通り抜けます。
こうして、キエーロに敷き詰めた土の中に「光」と「空気」が届く環境が整い、微生物(バクテリア)たちが活発に活動できるようになります。
その中に生ごみを埋めると、微生物たちが分解して食べてくれるので、まるで「消えた」ように見えるのです。この現象が、「キエーロ」という名前の由来です。
そして、この想いを、ニュージーランドでも親しみやすく伝えたいという気持ちから、私たちはこの箱に、【Kia ZERO】と名づけました。
Kiaはマオリ語で (be), 〜なる, ゼロになるという意味です。生ごみ廃棄ゼロの意味を込めました。
【Kia ZERO】の形を決める
今回、私が【Kia ZERO】としてニュージーランドで普及したいと考えているのが、「バクテリアdeキエーロ」外置きタイプです。
ニュージーランドの家庭は庭付きの家が多く、大きな箱を庭に置くことにも、それほど抵抗がないと感じています。
さらに、冬でも住宅街では雪が降らないため、屋外設置にも問題は少ないと思います。
このタイプは、構造がシンプルで扱いやすく、導入のハードルが低いのが特徴です。
普段は、自宅で使うだけなので、古い資材でなんでも夫が作ってくれます。
しかし、商品として制作するなら、資材の種類と材料費、そして人件費も考慮する必要があります。ニュージーランドの資材は割高なんです…(食品も税金も、なんでも高いです)
「仕事の自給」、収入を生み出すことを考えるなら、どんぶり勘定で自分たちが疲弊してしまわないように気をつけなければなりません。
とりあえず、私のイメージで設計図を描いてみました。
木材のサイズは決まっているので、無駄な端数はあまり出したくない。
ChatGPTにカットサイズを計算してもらって、いい感じに収まるように箱のサイズを決めました。
材料を揃える
まず手始めに、モニター用の箱と材料だけの組み立て用キットを作る計画です。
既に材料がカットしてあれば、自分で組み立てられるのが、DIYの国ならではです。
それなら、費用が抑えられるので、受け入れられやすいかなと思います。
材料は、DIYの大型専門店で調達しました。
そこで、まったくDIYの知識のない私の疑問が勃発しました。

ChipBoard 10g x 65mm 100本入り 💲29.99 (¥2,600)

ネジ頭が四角い!
素人の私の常識では、ネジ頭は+(または➖)。四角いネジなんて見たことがありません。
ズラーっといろんなネジが並ぶ店内にも関わらず、
こ四角いタイプしかありません。棚をくまなく探しましたが、+のネジが見つかりませんでした。

もし、家に電動スクリューが無かったらどうするのでしょうか??
と思ったら、
四角のドライバーがありました。知らなかった…

四角だから、しっかり引っかかって頭が潰れないんだよ。
+のドライバーだと、穴が潰れて丸くなって、ドライバーが引っ掛からなくなるんですよね。
四角だと、穴は潰れないのですが、+ドライバーよりも力を使います。
ちなみに、「+ドライバー」は、英語では「Phillips(フィリップス)と言います。
「プラスドライバー」と言うと「言ってることは、分かるけど…」と苦笑されるのでご注意を!
素人の私が挑戦!
買ってきた資材を、サイズ通りにカットしました。
(クリアー板はナイフです)
組み立てキットは、こんな感じのサイズ感になるイメージ。ネジやヒンジも付けます。
私も、慣れない道具を使って、DIYに挑戦しました!
ドライバーの先には磁石がついていて、ネジが落ちないように工夫されています。
夫は、釘で打つよりもネジを好んで使っています。なぜかと言うと、

釘は、間違ったら穴が残るけど、スクリューは間違ってもやり直せるから。

そういえば、釘は曲がってしまうことがよくあるね!
ネジを使う意味がわかったところで、今度は『機械』に挑戦です。

ネジを締めすぎると、腕ごと持っていかれるから、
すぐ手を離せ!
始める前に、道具で怪我をしないようにと、厳し〜く注意をされたので、少し緊張…。
☟ 素人っぷりをご覧ください。
腕を痛めないようにと、最後の力の加減が分からず、手元がゆらゆらと揺れています。
逆に手を痛めています…筋肉を使って、しっかり支えなければいけません。
そして、
屋根を付けたら完成です!
しかし、ここまで組み立ててから気づきました。
サイドの三角の風通し窓ですが、こんなに隙間が空いていたら、猫やポッサムが入ってしまう可能性がありますねぇ…

ポッサムはニュージーランドでは害獣です。
屋根は、雨が箱の中に入るのを防ぐために付けます。
そして、太陽の光を十分に受けるために、斜めに取り付ける必要があります。
そのため、前2段、後ろ3段と安易に考えた私の設計図でしたが、
私が留守をしている間に、優しい夫は、疑いもなく仕上げておいてくれました!

後ろは、2.5にした方が良かったかも。

…….💢
働き者の夫は、快く作り直してくれました。