週末の夜も、「仕事の自給講座」のグループコンサル。
オンラインだからこそ、海外からでも参加できる時代になりました。
私はこの講座の新入りですが、実は3年前(もうそんなに!?)にオンライン動画編集講座を受講していたので、Zoomでグループの皆さんと話すことには慣れています。
当時はまだコロナ禍で、オンライン講座自体が新しいものでした。
講座生は日本だけでなく、世界中に広がっていて、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、カナダ、インド、シンガポール、マレーシア、中国、韓国、オーストラリア、そしてニュージーランドからも参加。(漏れている国もあるかも?)
全員が日本人で、ほとんどが主婦。
「初心者OK」「主婦でもできる動画編集」「海外在住でも日本語で学べる」——そんなキャッチコピーに惹かれ、多くのママたちが集まっていました。
海外在住の孤独から、ビジネスの現実へ
慣れない外国生活、言語の壁、もどかしい気持ちを抱えながら、異文化に溶け込もうとしていた私たち。
無意識のうちに、この講座に惹きつけられたのかもしれません。
講座では動画編集のほか、マーケティングやキャッチコピー、セールススキルなども学びました。
異文化で暮らす仲間とつながる時間はとても充実していました。
でも、どうしても腑に落ちない点がありました。
「私が間違っているのかもしれない……」
15年間専業主婦だった私は、ビジネスの経験がゼロ。
それでも、「僕を信じれば大丈夫」という講師の言葉を信じ、疑問を抱えながらも必死で学びました。
やがて、疑問は確信に変わりました。
オンライン講座の行き着いた先
講師の方は真剣に指導してくださり、私たちを励まし、結果を出すことを求めていました。
でも——
私たちの中から、誰一人として成功者が出なかった。
なぜなら、講師の想定したターゲットは「自分の可能性に賭ける主婦」ではなく、「どこか自信の持てない主婦」です。
「動画編集で簡単に稼げる!」という安易な考えで入会したから「ビジネスを立ち上げよう」なんて考えていなかった、ビジネス素人の主婦たち。
大金を扱う為に乗り越えなければいけないマインドセットは、講座カリキュラムにはありませんでした。
きっと、講師自身も予想以上に会員を獲得し、自らの権威を勘違いしてしまったのではないでしょうか。
彼は海外市場の可能性にいち早く気づき、日本でまだ誰も気づいていなかったオンライン講座のチャンスを掴みました。
結果、彼のもとには世界各国に住む専業主婦たちが集まり、それをブランド化。
卒業生が講師となり、組織はどんどん拡大していきました。
(私は講師を希望せず、離れました。)
そして私は、講座や実案件を通じて、ビジネスの現実を知りました。
「売れるためには、すでに売れているものを分析し、完コピすることが正解」
そこに、製作者の想いは必要ない——。
「売れる」「バズる」ことが絶対的な正解の世界。
知りたくなかった真実に、押しつぶされそうになりました。
それでも、私は動画編集を続ける
それでも、私は動画編集が楽しくて、これからも続けたいと思っています。
なぜなら——
私が動画編集を始めた理由は、「パーマカルチャーを広めたい」から。
大金を掴みたいわけではありません。
講座中、そこの乖離も私を悩ませました。
パーマカルチャーといえど、お金は必要です。オンライン発信をするにも機材やネット環境も必要ですから、無一文で難しい。
とは言え、
年商⚪︎億円などと考えてはいません。そんな数字を追い求めていたら、本当の幸せは見えなくなります。
だから、今も少しの稼ぎを保ちつつライフワークとしてコツコツ続けていこうと思います。
当初の目標だった 「お茶代くらいは自分で稼ぐ」 は達成できました。
なんのスキルもなかった私が、自分のスキルでお金を生み出せたことは、大きな自信につながりました。
これからは、パーマカルチャーを基盤に、自分のやれること、経験値からの仕事の自給をやっていきたいと思います。
まだまだ、動画編集の闇は続く