ニュージーランドから「遊・暮・働・学」を共有します、パーマカルチャリストのまりこです!
昨年、私の住む町、ワンガヌイ市では、自治体によるコンポスト回収案が見送られました。
きっと我が家のように、自宅で堆肥作りをしている家庭が多かったのかもしれません。
とはいえ、環境のことを考えるなら、生ごみを家庭で減らす努力は、誰にとっても必要ですよね。
今回は、「なぜ今キエーロが必要なのか?」をお伝えしたいと思います。
キエーロをニュージーランド/ワンガヌイ市に普及したい!その名も【Kia ZERO】計画。
キエーロが生ごみ問題を解決!
「生ごみは堆肥にすればいい」と思っている人も多いでしょう。
我が家でも、通常は堆肥に使いたいので、コンポストやボカシを使うことが多いです。そして、コンポストに入れられないものはキエーロ–と色々と使っています。ミミズファームもあったのですが、日本縦断中にミミズがいなくなってしまいました…
でも、畑がない家庭や、アパート暮らし、仕事で忙しい人…は、やむおえず、生ごみは袋に入れて、一般ゴミとして捨てざるを得ない人も多いと思います。
畑に必要な堆肥ですが、堆肥作りには虫がつきものです。かき混ぜることを怠れば、腐敗して悪臭を放ちます。ボカシは、EMボカシ(発酵を促すフレーク)が必要になります。
これ全部、キエーロが問題を解決してくれます!
気軽に始められるキエーロ
キエーロは、家庭の生活スタイルによって、土の上にそのまま置く外用、コンパクトな室内用、手軽で簡単に始められる衣装ケースなどで作る簡易版キエーロ…と、さまざまな形が見られます。基本的には土の中にいる微生物の力を使って、ただ土に埋めるだけ。あとは自然がやってくれます。
私がキーエロをおすすめする理由がこれです。
☑堆肥のように土は増えないので、畑がなくても始められる
☑電気や発酵促進剤を使わないので、ランニングコストはゼロ
☑ コンポストに入れられない残飯なども入れることができる
☑ 生ごみが消える様子を視覚的に楽しめる
また、基本的にコンポスト(堆肥作り)にはスープやご飯などの残飯は入れませんが、キエーロなら魚の骨など幅広い生ごみを投入することができます。

畑や菜園がない人にこそおすすめの箱です。
「なんだか難しそう」と感じていた人にも、気軽に始められるのがキエーロの良さです。
地球温暖化の原因
ニュージーランドの家庭ゴミの約45%は食品系廃棄物(政府調査 2020年)。
焼却せず、埋め立てが主流のニュージーランドでは、生ごみが環境負荷の大きな要因になっています。
生ごみを埋め立てすることで…
・メタンガス、二酸化炭素の発生(温室効果ガス)
・浸出水による有害物質などの土壌汚染
・次の埋立地が見つからない
早急な改善策が必要です!

でも、日本はゴミを焼却するから、関係ないじゃない?
日本では、高度な技術と安全な焼却施設とはいえ、生ごみは水分が多いので、焼却するには燃料(プラスチックなど)をたくさん使います。つまり、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出につながります。日本でも、生ごみを減らす必要があるのです。
キエーロは、その「生ごみ」を、家庭で自分たちの手で無くすことができる解決策になります。
だからこそ、今「キエーロ」=【Kia ZERO】
このように、生ごみの問題は単に「家庭のゴミが多い」というだけではないのです。
● 焼却や埋め立てによる環境負荷
● ゴミ出しの手間や臭い
● 畑がない人には使いづらいコンポストの限界
これらの課題を、シンプルに・楽しく・実行可能な形で解決してくれるのが、

キエーロ【Kia ZERO】なのです!
みなさんも、キエーロ【Kia ZERO】生活を始めてみませんか?
ニュージーランド版キーエロ「Kia ZERO」の由来
日本生まれのキエーロは、「生ゴミが消える」というユニークな意味から「キエーロ」という名前がつけられました。とはいえ、「KIERO」表記では、なんだかわかりにくい…
ニュージーランドで受け入れてもらえるには、名前に意味を持たせたい…
という想いで、「私が」ニュージーランドで受け入れてもらえる名前を考えました!

【Kia ZERO】(キア・ゼロ)計画
“ゴミゼロを目指そう”

私が名付けました!
マオリ語で「Kia」は「〜しよう」、ZEROは「ゼロ」
【Kia ZERO】で、『ゴミをゼロにしよう運動』
始めます!