私のパーマカルチャー宣言
「パーマカルチャーを広めたい」
私は、パーマカルチャーの提唱者のひとりであるデビッド・ホルムグレンが教える、オーストラリア・Milkwoodのオンライン講座を受講しました。
「自然に配慮して暮らす」というパーマカルチャーの教えに深く共感し、この学びをもっと多くの人に伝えていきたいと思うようになりました。
それでも、どうやって伝えたらよいのか、分からずにいました。
パーマカルチャーの思想はあまりにも壮大で、すべてを理解し、行動に移そうとすればするほど、矛盾が生じてしまったのです。
それでも、私は動かなければならないと思いました。
地球はもう、私たちが欲を手放すのを待ってはくれません。
私たちはこれまでに、土を、海を、森を――つまりは自然そのものを、あまりにも汚してしまいました。
先進国に暮らす私たちが、私欲のままに出したゴミが、かつては貧しくも美しかった世界各地を覆い尽くしている――その現実を知ったとき、私は言葉を失いました。
沿岸に流れ着いたゴミを目の当たりにしても、それが自分たちの出したものかもしれないとは、恥ずかしながら、そのときには気づきませんでした。
でも今や、世界はすべて繋がっていて、自分の行動は世界を超えて自分に返ってくる。
そんな当たり前のことに、私は改めて気づかされました。
パーマカルチャーでは、「自分さえ良ければいい」という生き方ではなく、自分を満たしたら周囲と幸せを分かち合うことを大切にします。学びを進めながら、今まで当然だと思っていた常識が覆されました。それは、人間が作り出した価値観でしかなかったのです。
これからの時代に本当に必要なのは、「人にも自然にも、そして地球上のすべての命にやさしい暮らし方」だと、ニュージーランドで自然を大切にする人々の優しさと逞しさに触れながら、その想いを強く感じています。
私は自分を『パーマカルチャリスト』(パーマカルチャーを実践する人)と呼んでいますが、
それは自分への戒めであり、これからの覚悟の表れでもあります。
…と、そんな理想を掲げてはいるものの、現実の私はまだ、思い描く暮らしにはほど遠いのが正直なところです。
だからまずは、自分にできることからコツコツと、身近な環境を整えながら、まるで実験のような小さな行動を日々積み重ねています。
「遊ぶ=暮らす=働く=学ぶ」――この4つの要素がひとつの輪になる「遊暮働学」を理念に掲げ、自然をベースに「好きなことをして暮らす」ことが、やがて持続可能な未来につながると考えています。
その暮らしの実験を発信し、パーマカルチャーに共感する仲間の輪が少しずつ広がっていく――
そんな活動を目指しています。
パーマカルチャーの提唱者のもう一人、ビル・モリソンが生前語った「問題こそ解決策」という視点に希望を持ち、家族と、そしてこれから出会う仲間とともに、ワクワクする未来を目指したいと思います。
ニュージーランド発
パーマカルチャリスト/マーシャルまりこ