玄米をニュージーランドに送れるのか?

パーマカルチャー

ブログ読者から、素朴な疑問を頂きました。

お米の種をニュージーランドに送れないないなら

玄米はどうかな?

玄米なら発芽しますね!

玄米なら、そのまま水に浸しておけば発芽しますよね!

日本から種籾(たねもみ、お米の種)を持ち込みできなくても、『玄米』を日本から送ることはできないのかな?

答え

できません

ダメかぁ〜

ニュージーランドは、玄米の輸入に非常に厳しい規制があります。
特に「未加工(unmilled)」や「ぬかの残った玄米」は害虫や病気のリスクがあるため、
基本的には輸入禁止です。

輸入したい場合は、精米済み(polished rice)であることや、
MPI(Ministry for Primary Industries)の規定を満たす必要があります。

 

個人で送るとどうなる?

日本の家族が、「お米を送ってあげたい」と思うこともあると思います。

郵送には、税関申告書(郵送時に記入する伝票)に「贈呈品(ギフト)」と書いたとしても、ニュージーランド側で内容品を確認した時に、「個人輸入」扱いと判断されて検疫対象になります。

「玄米」は発芽の可能性があるので、EMSや航空便で送った場合:

  • NZの税関で止まる可能性が高い

  • 開封検査で「未加工穀物」と判断されると、

    • 廃棄

    • 返送

    • 受取人に罰金請求される

 

つまり、本人に届かないということです。

 

私も、日本から送ってくれた食べ物が検疫に引っかかって、

破棄または罰金を選ぶように言われたことがあります。

 

Brown Rice(玄米)を発芽させる場合

ということで、既にニュージーランドに入荷しているBrown Riceを発芽する方法を考えてみます。

ChatGPTによると、ニュージーランドでも、オーガニック店で購入した玄米を発芽させて、「発芽した」という報告もあるようですが、エビデンスは見つかりませんでした。

発芽実験の方法(常温25〜30℃が理想)

  1. 玄米をよく洗い、異物を取り除きます。

  2. 清潔な容器に玄米を入れ、たっぷりの水で12〜24時間浸します。

  3. 水を切り、湿らせた状態で室温に置きます。

  4. 12時間ごとに水で軽くすすぎ、再度湿らせます。

  5. 2〜3日で小さな芽が出てくることがあります。

発芽が確認できた場合、その玄米は生きていることを示しています。

ニュージーランド(ワンガヌイ市)の場合は、田植えに適している時期は10月。
夏野菜を植える時期と同じようです。

記事を書いている現在は5月末で、これから冬になるので、発芽の実験には適さないかもしれませんね。

ニュージーランドで買える玄米

玄米は英語でBrown Riceと呼びます。
スーパーやアジアンマートで購入できます。

発芽玄米はSprouted Brown Riceと言います。
私は見たことはありませんが、オンラインオーガニックショップなどで購入できそうです。

ニュージーランドでは、100%海外からの輸入に頼っています。

輸入のため、長期保存を目的として、加熱乾燥処理(熱風乾燥など)を行うことがあります。

つまり、発芽しないように加工されているということです。

オーストラリア産 (5kg 1,800円ぐらい)
普通にスーパーで買えるタイプ

 

アメリカ産 玄米(6.8kg 4,000円ぐらい)
アジア系マーケットに売っています

 

アメリカ産 発芽玄米(1kg 15,000円ぐらい)
私は見たことがありませんが、オーガニック系の店で取り扱っているようです。

 

発芽の可能性は非常に低いけど、ないとは言えない

楽しんで実験してみましょう!

おまけ 意外なところで引っかかる種

このように、ニュージーランドに「いきもの」を持ち込む時は、とても厳し規則があります。

ハワイのお土産に、現地の装飾品を買ってきたら、植物の種だった…とか、

旅をしながら得意の芸でお金を貯めようと
「ジャグリングボール」を持ち込もうとしたある方は、

ジャグリングボール

ボールの中に、豆や種が入っていて
空港で没収されてしまった…

というエピソードをお話ししてくれました。

気づかないところに種が仕込んである可能性があるので
ニュージーランドに来る際は、携帯品にお気をつけください〜✈️