石鹸とはちみつ | ニュージーランドで遊暮働学はじめました。

石鹸とはちみつ

ニュージーランド

ニュージーランドから「遊・暮・働・学」を共有します、パーマカルチャリストのまりこです!

私たち、ワンガヌイ在住の日本人ママ友同士で、週1で集まりお茶会をしています。みんなでお菓子や手作りケーキを持ち合って、メンバー宅に集まり、近況報告や子供達の学校のこと、NZのニュースや日本のゴシップなど… さまざまなことを情報交換したり、子供のお泊まりや、家族でホリデーの時にはペットの面倒などをみてもらったり、協力し合う仲です。

私がワンガヌイに引っ越してきてから10年経つので、10年(今気づいた!)ほぼ同じメンバーで楽しくおしゃべりしています。

そこで、ママ友の1人が石鹸を作ったという話で盛り上がりました。私も作ってみたかったんです〜

と言っても、海外の片田舎で、材料の調達や必要な道具は、どうやって揃えたらいいのだろう?と思いました。友人はTIMUという中国系の激安ネットショップで揃えたそうですが、パーマカルチャリストの私としては、まずは地元で探したいところ。

すると、

Facebookで以前から私がフォローしていた、蜂を愛する地球ガイド、ニュージーランド在住のChicoさんが、今夜「石鹸作りをします!」なんて告知しているじゃないですか!

そんなことってあるーーーー??しかも、えっ!?今夜!!??

もちろん、速攻ポチッと申し込みましたよ!

 

石けんと合成洗剤の違い

石けんの始まりは、人間が火を起こした1万年前に遡ります。

火で肉を焼いた時に滴り落ちた油と、灰が混じり合い、化学反応を起こし、汚れが落ちた…というところから始まったという歴史があります。

石けんと合成洗剤の違いって考えたことありますか?

私は、考えたことがありませんでした。

自然派石けんやミルク石けんなんてありますが、原料に「石けん」と書いてあれば、石けん素地で作られたもの。「合成」と書いてあれば、石油やなんだかよくわからないものが混ざっている粗悪品かも。

第二次世界戦後、石けんが商業的になってきた時に、植物脂よりも『石油』の方が手軽で大量に作れるということで、合成洗剤が増えていったのだそうです。

なかには、「植物由来」なんてラベルに書いてあっても、合成洗剤や複合洗剤に植物系油を少し垂らしただけというのもあるので、購入の際は原料に「石けん」と書いてあるかチェックしましょう。

とにかく、扱い注意は『苛性ソーダー』

石けん作りの材料の1つである、苛性ソーダー(Caustic soda)は、石けん作りになくてはならないものです。この苛性ソーダーと油の化学反応が石けんになるのです。

しかし、苛性ソーダーは劇薬です。パイプの汚れなどを落とすためにも使われている、とても刺激の強いものです。日本では薬局で身分証明が必要だそうですよ。

ニュージーランドでは、有名DIYのお店に売っています。

For making Soapと書いてあるのがおすすめ

蒸留水も必要なのでメモっておきます Distilled Water (蒸留水)

苛性ソーダーと油を混ぜた時に起こる化学反応が石けんになります。なので、取り扱い注意の苛性ソーダーが必須になります。

この化学反応を起こすと、100度以上の高熱が発生します。ちょっとでも肌に当たればやけどしますし、目に入ったら失明の恐れもあります。

また、ぶくぶくと気発して、その蒸気を吸えば、呼吸困難になることもあります。

なので、必ず換気の良いところで、長い手袋、ゴーグル、マスクは必需品です。
フル装備で取り掛かりましょう。

ビギナーのうちは、しっかり完全防備をしても、慣れた頃に「ちょっとだけ」なんて油断をして大惨事になりかねないので、ここはしっかりと抑えておきたいです。

それから、高熱でジャムの瓶も破れることがあるそうです。耐熱のガラスやプラスチックの容器やピッチャーなどを用意してください。

アルミはダメです。焦げます。

作り方のポイント

オイルは、オリーブオイルでも、ココナッツオイルでも、植物オイルでもなんでも良いけれど、

パームオイルは、熱帯雨林破壊に繋がるので避けたいです。

蜂が大好きなChicoちゃんは、石けんに「ビーワックス(ミツロウ)」を入れるそうです。

しかし、オイルが溶ける温度とビーワックスでは「鹸化率」(石けんになる温度)が違うので、この辺の加減が難しそうでした。

2つを別々の鍋に、いい具合に温めたり、冷ましたり、ピタッと合った時に一緒に混ぜて、マヨネーズぐらいな感じに乳化させる。

まさに、科学の実験ですね。私は、お菓子作りみたいだと思いましたけど。

また、「食品用のボールやナイフなどを使っても大丈夫なの?」と聞かれることもありますが、

OKです。だって石けんですから〜

それからもし、香り付けにエッセンシャルオイルを入れたければ、ボトル1本入れないと香りが出ないそうです。もしくは、固めるときに上から数的垂らすとか。それでも香りは保てないそうです。高級な香り高い石けんを作りたければ、エッセンシャルオイル1本使いです!

また、ハーブや花を混ぜたければ、オイルにハーブを3ヶ月ぐらい染み込ませて、オイルとして使うことがおすすめです。

お花を入れると見た目は可愛いくて、ギフトなどにも喜ばれますが、使い勝手は悪いです。
(そんな疑問を、ママ友お茶会で話していたので疑問が解けました)

混ぜた材料は、牛乳パックや、プリングルスの筒などを型として使います。
そして、直射日光に当たらない場所で寝かせます。–ここから乾燥するまで3ヶ月…長い。

しかし、熟成すればするほど、使い心地が良いそうです。それを信じて待ちましょう…放置するのが得意な私にはうってつけかもしれません。

☟石けん作りには、これだけの道具を揃える必要がありますよ〜

苛性ソーダーを量るには、ステンレススプーンがおすすめ!※アルミは使えません。

ステンレス泡立て器

ステンレス製苛性ソーダーにも適した、長い持ち手のスプーン

耐熱ビーカー ※ガラスは割れることがあります

プラスチックでも耐熱なら大丈夫です

石けんがスッと切れると気持ちがいいですよね〜 包丁で切ると斜めになりやすいです…

温度計は2本は必要です ステンレス製、30cm、300度まであるものが安全でしょう。

蜜蝋はお好みで、やっぱり国産がおすすめ (白と黄色の2種類)

参加者さんが質問していたのが、クレイパウダー 庭の泥じゃなくて、パウダー状のものが好ましいです

ワークショップのおかげで、何を購入したら良いのか検討がつきました。まずは身近なところで探してみたいと思います。

蜂のお話し

Chicoちゃんのワークショップは、もれなく蜂の話がついてきます。自然破壊のために、世界中で蜂の数が減少いています。Chicoちゃんは蜂の大切さを伝えるために、自分でできる行動をされています。

この巣1つ1つの6角形の美しさ。この巣を作る材料になるのがビーワックス。働きバチの分泌液です。

働き蜂は、外から花蜜を巣に持ち帰り、巣の中の別の蜂に口移しで花蜜を渡します。

そして、それがハチミツとなります。なんと、1匹の働きバチが一生かかって作るはちみつの量は、わずかティースプーン一杯に満たないくらい。

その貴重なハチミツとビーワックスを、私たち人間はいただいています。

世の中に蜂がいなくなれば、植物は育たないと言われています。その蜂が減少しているのです。

私たちは、蜂を、自然を守らなければいけません。

雑草を生やしたままの庭は、蜂に優しい環境です。

これからも、より蜂に感謝してハチミツをいただくことにしましょう。

 

最後に

マーケットに出かけると、カラフルでまるでお菓子のような可愛い石けんもあります。とて美味しそうだし、ギフトにも喜ばれそうです。

こういうカラフルな石けんも素敵ですよね〜、どうやって作るのか気になりますが、

Chicoちゃんのお話しを聞いたら、自分の肌に合う自然派石鹸が作りたくなりました!

肌に合う石鹸なら、頭も顔も手も全部1つで賄えます。特に次女は、乾燥肌なので肌に合う優しい石けんを作ってあげたいという気持ちになりました。

作ったら、またブログで報告したいと思います〜

今回、参加者のみなさんも素敵な人で、素敵な人には素敵な仲間が集まるんだな〜と思いました。

「ハッピーにする養蜂家」としてご活躍のみほさんは、日本在住。色々とワークショップも開催されているので、要チェックです!

 

地球ガイドChicoちゃんの活動が気になる〜という方は、私のブログの問い合わせからご相談くださいませ〜