ニュージーランドから「遊・暮・働・学」を共有します、パーマカルチャリストのまりこです!
9月、南半球のニュージーランドは春になりました。
桜もちらほら咲き始めています。
そんな折、冬の間はお休みしていたPiwaiwakaファームの活動が再開。
ニュージーランドの在来種の木を植えるイベントがありました。
そこでは、自己紹介として「自分たちの活動を報告する」場が設けられていたため、
私は【Kia ZERO】の宣伝を密かに計画していました。
しかし、事前予約が必要だし、週末の天気予報も悪いし、寒いし、どうしようかな…
【Kia ZERO】 を紹介するチャンスだけど、こういうことは、初めての私。
多少の緊張に加え、この天気では、おばちゃんの私は気が滅入る…
「次回でいいかな」という迷いと、「チャンスしかない」という思いに気持ちが揺れつつ、
「えいやっ!」とやる気を奮い起こして行ってまいりました。(笑)
心地の良い人たち
当日、朝からどんよりしたお天気。深夜から朝にかけては大雨と暴風。天気予報では「午後から晴れる」という情報に期待して、ファームへ向かいました。
小雨と大雨が交互に降ったり止んだりする中、会場に人々が集まってきました。
まずは自己紹介ですが、「隣の人を自己紹介する」というルールで行われました。
このユニークな方法のおかげで、見知らぬ人同士だったのが特別な知り合いになり、会話が始まるきっかけとなりました。
次第に天気も穏やかになっていきました。
【Kia ZERO】プロモーション開始
実は少し前に私の活動をファームにお知らせしていたものの、当日の事前許可はなし。
「なんとかなるっしょ」という気持ちで【Kia ZERO】を持ち込みました。
会場には、川に生息する生き物たちを紹介するブースも設置されていました。近くを流れる川からすくってきたそうです。
綺麗な川にしか住まない生き物たち。
水の中ではいろいろな生態系が見られました。雨水が森の木々の根のフィルターを通って循環した、健康で綺麗な川だということが分かります。(大雨の影響で少し濁っていましたが。)

綺麗な川にしか住まない生き物たち
よく見るとエビが泳いでいます。(ヒント1: 魚のように泳いでいます。ヒント2: 透明です。←赤くありません。笑)
悪天候の中でも植林に集まったボランティアの方々ですから、とても温かい人たちに違いないと信じて、私もプロモーションを始めてみました。

ZINE(ジン)=自主制作本を作りました。
【Kia ZERO】をプロモーションするにあたり、持ち運びやすいサイズではないため、事前に戦略を考えました。
最近SNSで『ZINE』というワードを見かけます。「どうやら流行っているらしい…」と気になっていた『ジン』はマガジンのジンから来ています。
日本でいうところの「同人誌」のようなもので、ファンが自分の推しのために作る自主制作本です。
今、Z世代と呼ばれるデジタルに慣れた若者の間では、この手作り感ある自主制作本が逆に新鮮で人気だとか。
私自身も最近はデジタル化が進み、普段はPCをミーティングルームに持ち運び、Wi-Fiにつなげば保存されているドキュメントをすぐに見せられます。
しかし【Kia ZERO】はアウトドア用。PCでの操作は難しいです。
さらに、【Kia ZERO】に必要な微生物が住む土を会場に持ち込むのも大変です。
そこで、このZINEのアイデアを参考に、ブックレットを作ることを思いつきました。
商品の説明や自分の想いを詰め込み、まるでポートフォリオのように、名刺代わりにもなります。
なぜニュージーランドに【Kia ZERO】が必要なのか。
なぜ私が立ち上がる必要があるのか。
表紙を含めてわずか8ページの小冊子ですが、想いを込めて作りました。
悪天候の中でも森の再生のための植林に集まった、心優しいパーマカルチャー仲間の皆さんなので、とても温かい眼差しで私の拙い話を聞いてくださいました。おかげで私も緊張せずにプロモーションでき、とりあえず「やってみる」ことで小さな課題も見つかりました。
日本のサステナブルな商品を、ニュージーランドでも使いやすい形に改善し、環境改善に役立つ商品にしていきます!
固定種を植えて、森の再生
雨はすっかり上がり、青空が広がり初め、今度は初夏のように汗ばむくらいの気温になりました。
木を植える前に、土地の精霊に歌で挨拶をしてから作業が行われました。
日本でも、家や大規模な施設を立てる前などには、地鎮祭がありますね。

ある地域の地鎮祭の例
マオリ族と日本の文化は、とてもよく似ています。

20,000本のネイティブの苗を植えます。
写真では分かりにくいですが、約1,000本の苗が植えられました。
数年後には私たちの背の高さまで成長し、さらに数十年後には空高く大きく育ち、一面が森になることでしょう。
印象的だったのは、参加者のお一人の言葉です。
今回の参加者の多さに触れながら、「私たちの環境意識が少しずつ良い方向に変わってきている」とおっしゃっていました。
なんと80歳だとか!年齢を重ねてもなお、お元気な姿に私も元気をもらいました。
お腹も気持ちも満たされる

サワードゥのパンと鹿肉シチュー
植林の後、ちょうどお腹が空いたところで、ランチになりました。
この周辺で採った鹿肉や、南瓜スープ、ベジロースト…美味しすぎました。
全て無料の食べ放題です〜 この食事のために「植林に参加する」という人もいるぐらい、最高の森のブッフェです!
ボランティアのお仕事の後には、美味しい食べ物でお腹も心も満たされる。
ニュージーランドに住む人の優しさを感じる至福の時間でした。
【Kia ZERO】の仕組みを理解しよう!
『生ごみが消える』仕組みを理解せずに、ただ箱を組み立てただけでは、生ごみの分解は進みません。
それから、『生ごみが消える』体験をすることと共に、地球環境のことを考えるきっかけになってほしいのです。
【Kia ZERO】の特徴・使い方
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特徴
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土を増やさず、初めに入れた土をずっと使える
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ガーデニングをしない方(高齢者・アパート暮らしなど)に最適
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微生物に適した環境作り
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透明の屋根が、太陽光を取り込み土を温める。
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サイドの三角窓で空気の循環を確保
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微生物が過ごしやすい環境を維持
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設置・準備
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土を箱の半分ほど入れるだけで準備完了
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土を20cmほど掘り、生ごみを入れる。土で隠す
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生ごみの分解
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暖かい時期:約1週間
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気温が低い時期:約2週間以上
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冬は微生物が休眠する場合あり
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投入可能なもの
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魚・鳥の骨、カビの生えたチーズ、スープやフライパンの汚れなど
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基本的に土に還るものはすべてOK
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衛生面・安全
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匂いほぼなし、ハエが寄らない
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小動物が気になる場合は三角窓にネットを貼る
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生ごみ処理に困っているあなたへ
ぶっちゃけ言ってしまうと、【Kia ZERO】は自分で作ることができます。
そして、すでに堆肥作りをしている方には必要がないかもしれません。
【Kia ZERO】を本当に届けたいのは、生ごみをやむを得ず一般ゴミとして処理せざるを得ない環境の改善です。
お試しモニターになりたい方、または教育団体の方は、お問い合わせフォームからご一報ください。(ワンガヌイ在住の方に限定させていただきます)
今後は英語版として、設計図や組み立てキットの販売も予定しています。少々お待ちください!
今回紹介したZINEは、Amazon Kindleでデジタル版として、絶賛発売中です!
売上金は商品開発やプロモーションに活用させていただきます。
ニュージーランドの環境を、日本発のアイデアで改善する【Kia ZERO】販促計画に、ぜひご支援をお願いいたします。