ずぶ濡れのパーマカルチャーファームで大喜び

Pīwaiwaka Farm

6月、ニュージーランドは冬。

冬ですが、たまに暖かい日もあるし、私の住むワンガヌイ市は、雪も降りません。

全国的にも、ドカ雪で交通機関が麻痺とか、朝起きたら雪かきが必要など
聞いたことがないです。

スキー大国のイメージがありますが、民家あたりには雪は降らないようです。

 

自己紹介とお祈り

私がボランティアをしている、PiWaiWaka農場

お金を稼ぐことを目的としておらず、森の再生やコミュニティーへの協力、還元、子供達の学びの場などを目的とした、コミュニティーファームになっています。

聞くところによると、不登校の高校生が学習する場でもあるそうです。
ここに参加することで学校に出席したことになり、試験も受けられます。

学校では、英語や算数で落ちこぼれても、こういう自然の中で体を動かして学ぶ方が好きな子には、才能が発揮できる場所です。

仕事の前には、Karakiaで仲間意識が高まります。

みんなでイベントを行う前や、食事の前など、Karakiaと言われる「お祈り」のような、喜びの讃歌を捧げられます。

突然の雨でも幸せなのはなぜ?

「今日は雨が降らなくて仕事が捗るねー」なんて言っていましたが、

仕事を始めてものの5分で、小雨が降ってきました。

前日も雨の中でも仕事をしたそうですが、2日目の今日も雨…

最初は気持ちの良い雨だったのが、だんだんと土砂降りになってきました。

「雨なんてへっちゃらよ〜 ニット帽かぶってるし〜」

なんて、最初は余裕だったものの、首筋は冷たい…しかも、履いている長靴の中まで濡れてきました。

もし、家だったら、仕事を中断して家に入っていたことでしょう。

しかし、このファームの人たちは、雨に当たって喜んでいます。

この恵をMahi(マヒ)と呼び、自然に感謝の気持ちと、身体中に浴びる雨でデトックスをしているかのように、自然と一体になる喜びを感じているようでした。

私は、ボランティアなので、いつでも辞めても家に帰っても構わないのですが、
みんながずぶ濡れになって喜んでいる姿を見て、私も少し幸せな気持ちになってきました。

最近の私は、庭いじりをしている時間よりも、PCに向かっている方が長いくらいなので、「休みたい病」がなんども込み上げてきました…

雨はどんどんひどくなり、結局はレインコートを着ることになりましたが、

まるで、道路工事の人が着るような、重くて暖かいレインコートを貸してもらいました。

森の再生を手伝う

今回も、ネイティブの木を植えていきます。

マヌカハニーで有名な マヌカの木の赤ちゃん

しばらくして、雨が上がりました。

地面はドロドロの中、仕事続行です。

仕事そっちのけで、鳥の撮影に夢中でした。

フレンドリーで人間に近寄ってきます。 ネットからの拾い物画像を拝借

雨が上がると、ファンテールと呼ばれる、尾羽を広げると扇になる鳥が飛び回っていました。
このファンテールのことをマオリ語では「Piwakawaka」と呼びます。ファームの名前はPiwaiwakaです。どう言う意味なんだろう?今度聞いてみたいと思います。

スティックが立っているところが、木を植えた印です。

この辺りの土は、粘土質。

植物が育ちにくい土です。

いろんな種類を混在させて、育つ木だけが育っていきます。

今回が今シーズン最後のボランティア日で、春までお休みになります。

☟以前の記事もどうぞ!