ニュージーランドから「遊・暮・働・学」を共有します、マーシャルまりこです!
ずっと、コツコツと計算していた確定申告が、やっと申告できましたー。
確定申告もAIがあれば、プロにお任せしなくても、自給できることが分かりました!
この経験を共有したいと思います!
今回のブログは、
ニュージーランドの確定申告に興味がある個人事業主
仕事の自給を考えている人
海外在住でオンラインで仕事をしている人
確定申告の前にやること
私はSelf-employedというカテゴリーで、自営業(個人事業主)の括りになります。法人ではありません。
収入は日本からになりますが、ニュージーランドに戻ってきたので、ニュージーランドに申告することになりました。
事業の帳簿をつける
収入の管理はスプレッドシートで管理していたのですが、経費のことは全く考えていませんでした。
動画編集で収入を得ていたので、旅行中のために購入したカメラも、編集で使うアプリのサブスクも経費にできることが判りました。

観光しながら撮影した素材は、動画制作に使えます!
動画素材って買うと高いんですよ!
例えば、携帯、カメラ、インターネット代、交通費、駐車場代、宿代…
旅行してたとはいえ、仕事もしていたので、しっかり帳簿に記録するべきでした!
YouTube作成も、まだ収入は無くても、事業に関係ある(Web制作やプロモーション活動など)ということであれば、例えば、収入よりも費用が多くても、経費として認められます。
スキルアップのための講座代は、未来の事業のための投資なので、私が受けている『仕事の自給講座』も経費として計上できます!
日本の確定申告でも、講座代は経費にできるはずなので、「仕事の自給」を年内に達成を目指して、「開業届」を出す方向で行動するといいと思います!
PCなどの高価なものを買った際、NZ1,000ドル以上なら「減価償却」(1年目、2年目、3年目、、、と価値が下がっていく計算)をする必要があります。
私の場合は、高額でも600ドルぐらいだったので、減価償却の計算は必要なく、
100%経費になります。☜仕事用です。
とはいえですよ。全収入よりも経費が多くなるんですよ私。収入を得ても全部自分への投資に使ってしまうので…

つまり赤字ですっ!
しかし、開業初年度は赤字はありがちで、それで疑われることはないそうです。2年も3年も続いたら疑われます。赤字(損失)が許されるのは2年まで。来年は黒字を目指します。
NZドルに換算する
収入は日本円で頂いていたので、ニュージーランドドルに換算する必要があります。
IRD(ニュージーランドの国税庁)推奨のレート換算表で、月毎のレートで換算します。
その年の最新のものをチェックしましょう。
(検索ワード:Rolling 12-month average and mid-month rates)

すでに1年間の合計を円建てで計算してしまった〜!

月毎のレート換算表を全部足して12で割った平均値で換算したら大丈夫。

よかったー
それぞれの収入先の明細、請求書など、もしもIRDに聞かれた時に答えられるように詳細を帳簿に記録しておきます。翻訳は自分でOKです。
海外在住、経費計上できるものとは?
こちらの記事をご覧ください。
満を持してIR3記入!
IRDのウェブサイトには、「小1時間を見てはじめてください」とメモ書きがありましたが、私は途中でつまづいて、2日掛かりました!準備が整っていれば20分でできます!
途中でセーブして止めることができますので、安心して中を覗いてみてください。
ACC Levyとは?
確定申告に入る前に、ACC Levy(労働保険)のための職種分けがありました。
職種ごとにレートが違うので、間違えるとかなり損することもありますので注意しましょう!
ニュージーランドでは、病院(ホスピタル)は無料です。手術も無料です。そのための資金は、こうやって労働者の税金から賄われます。
このACC Levyは、この確定申告の計算には入りません。後ほど請求書が郵送で(?)送られてきます。
ここで、私のエピソード。
昨年度、私は日本。そして、ACCの住所登録が過去のものになっていました。請求書が手元に届かず、代わりに「オーストラリアの借金取り会社」から、携帯にACCの名前で督促のメッセージが送られてきました。
詐欺メールだと思い、メッセージのリンクではなく、直接ACCに電話したところ本物だと判明。
でも、事情を説明して罰金は回避されました。
Oversea incomeとは?
質問にチェックを入れながら「次へ」とやっていくと、気になる言葉を見つけました。

Oversea incomeって私のことかな?

Oversea incomeとは通常は海外投資による収入をいいます。
普通の事業主の私には関係ないようです。
- 自分の事業をした分の請求をして収入を受けるーフリーランス、個人事業主
- 会社に所属して、給料として収入を得るー雇用主から明細をもらう
- 海外投資で収入を得る
今回は、1.の自分で仕事をした分を請求する Self-employment(個人事業主)のみの収入になります。
2.3.の場合は、このブログでは分かりませんのであしからず。
国を超えて働く場合、会計士さんでも税金の扱い方がよく分からないことが出てきます。
私も、よく分からないし、日本のクライアントにも説明が難しいので、通常通りに請求していたところ、
「税金は払わなくていいよ」と言われて請求書を書き換えたりもありました。
最終的にはニュージーランドに戻り、日本に税金を払わなくてよかったので、過払いした請求もありましたが、微々たるものなので考えないことにします。日本に寄付です。
収入の種類
Income(収入)の項目には、すでに自動で記入されている「PIE IncomeとInterest income」という謎の金額が記入されていました。

PIE Income?Interest income?
PIE Incomeとは 「PIE(Portfolio Investment Entity)」国が運用している投資です。
- 例:KiwiSaver、PIE型投資信託、現金PIE口座など
Interest Incomeとは 銀行預金や債券などから得る利息収入のことです。
-
例:銀行定期預金の利子、社債の利息
KiwiSaverとは、国が進めている老後への投資です。NISAやiDeCoみたいなものでしょうか。雇用されている社員は、給料から差し引かれます。

銀行の預金は、ジョイントアカウント(夫婦共同口座)なのでどうなるの?

貯金を半分に分けてそれぞれ計算してあります。
比率を変えることも可能です。
経費はどうなる?
Incomeの記入を終えて、「次へ」進むと、支払う税金が確定されてしまいました!

あれ?経費はどこに記入するの?
経費の項目を見逃した様なので、「Previous」(前へ)ボタンで最初の方まで戻ってみると、気になる言葉を発見しました。
You are claiming other expenses against income.(収入に対してその他の経費を請求)
これの項目かもしれません。チェックを入れて「次へ」進むと、無かった項目が出てきました。

Expense(経費)が出てきた!
しかし、AIは言います…

「Other expenses」の画面は自営業とは無関係。
個人の特定控除(税理士費用、保険料など)を入れる場所です。
よく分かりませんが、この項目では関係ないと言っています。
ちなみに、保険料とありますが、日本の様な「医療控除」はニュージーランドにはありません。
くまなく経費を探すも、見つからない…
ChatGPTって言っても、間違えるってこともあるし、(無料だし)
今回は間違えたのではなかろうか???

自営業の経費は絶対ここには入れません。

失礼しました!

IRDの画面設計がちょっと不親切なんです。ここが重要です。
Net income(純利益) = Gross income − Expenses
すでに「経費を差し引いた後」の金額を直接入力した形になっています。
Self-employed incomeに戻ってください。

Net incomeってなんだ?
AIに言われた通りに、Self-employment incomeに戻ってみると、(何回も戻ったけど)
net inocome (収入から経費を引いた額)って小さく書いてあるーーーーーー
あらかじめ自分で収入から経費を引いた額を計算して「収入」に記入するようです。

自己申告かっ!
確定申告完了
net inocome(収入から経費を引いた額)を算出すると、マイナス(損失)になりました。
今年の税金はゼロです!
昨年は、「経費」を計上しなかった私は、税金をかなり取られてしまいました。
「働かない方が良かった…」ぐらいに税金を払いました。
手元に残ったのは、お給料で購入した私の相棒Macbookだけ。☜これ、経費にできたはず。
赤字でも大丈夫?
「損失」になった場合、次の年の確定申告で繰越損失を差し引いて課税所得を減らせます。

赤字になったら、来年は楽ってこと?

結論から言うと、
「初年度が赤字」だと、来年黒字が出ても税金を減らせるので確かに楽になります。
初年度が赤字でも「悪いこと」ではない
✅ 先行投資
✅ 仕入れや設備購入
✅ 準備コスト
を経費計上しておけば
➡️ 来年以降黒字になったときに税負担を軽くできる
ただし、赤字になれば税金は減るけど、生活費が苦しくなるので、無駄遣いはやめましょう。
終わりに
随分と長い記事を読んでくださりありがとうございました。
この私の経験が、誰かの役に立つことがあれば嬉しいです。
もしかしたら、IRDからお尋ねが来るかもしれませんが、その時はまた報告したいと思います!