ニュージーランドには、ゴミとリサイクルの回収と問題を楽しく私たちに教えてくれるチームがいるんですよ。
ゴミをテーマに全国を回るって、すごくないですか?
↑英語サイトですが、Google翻訳でページ翻訳すると日本語になりますよ!
パーマカルチャリストとしては、ゴミへの関心もさることながら、Kate本人のお仕事にも興味津々です!
ワークショップ当日はあいにくの大雨で、
人は集まるかなぁ?と他人事ながら心配しましたが、
たくさん集まっていました!
それでは、どんな内容だったのか、共有してみたいと思います。
ニュージーランドのゴミ回収問題
ニュージーランドはウィーリービンと言われる、タイヤ付きの長いゴミ箱にゴミを入れて家の前に出します。
プラスチックや瓶、缶などのリサイクルは別に回収するルールにも関わらず、
なんでも入れてもOKなゴミ箱。(フタが閉まればほぼなんでも持っていってくれます)
さて、家庭ゴミで一番多いゴミはなんでしょうか?
…?
答えは…生ごみでした。
ここワンガヌイ市では、コンポスト回収が行われる予定だったのですが、反対者多数で否決されました。
Kateはこの判断にがっかりしていました。
私個人的には、コンポストがある家が多いので市民の決断にホッとしたのですが。
ニュージーランドのゴミは埋立地に持っていかれます。
圧縮された生ごみはメタンガスを排出し、地球温暖化、気候変動の原因になると言われています。
しかし、なぜキッチンゴミが多いのでしょうか?
「買いすぎ」「作りすぎ」はなぜ?
バーゲン価格!
2つで〇〇ドル!
見切り品
スーパーに行くと、魅力的な特価のステッカーが貼られており、ついつい買ってしまいますよね。
買いすぎた結果、、、
あなたは冷蔵庫の中身を把握していますか?
冷蔵庫の奥の方で、ずいぶん前に買った萎れたきゅうりやセロリが出てきませんか?
誇大広告に釣られた結果、食べきれなくて捨てる。
それでは、お金を捨てたことになります。
この「きゅうり」がお店に並ぶまでの農家さんの努力や、
トラックに運ばれてきたり、お店に並ぶまでの間に携わった人件費、
全部水の泡です。
また、Kateが問題提起をしていたのが、
ニュージーランドのお肉の質が悪くなっていること。
なぜでしょう?
以前は、お店で肉をカットして、発泡スチロールのトレーに乗せてラップをしていたのですが、
今は、リサイクルのために変更されたプラスチックのトレーに汁が漏れないようにフィルムで密封されるようになりました。工場での流れ作業と、この密封される容器だと悪臭がこもるのだそうです。
確かに、肉の味がしないし、蓋をあけると悪臭を放つ時があります。
腐っているわけではないですが、臭みがあります。
密封されているので、匂いが篭っているのです。
先日、我が家でも賞味期限が切れたわけではないのに、
ひき肉のパッケージを開けたら臭みがありました。
なんとか料理をしても臭かったので腐っていると怖いので捨てちゃいました。(コンポストに)
…そう言うことか。
容器をリサイクルするために、品質が落ちるとは、、、残念ですね。
それから、Kateは言っていませんでしたが、ニュージーランドはホームパーティーが多いのも
フードロスにつながっていることでしょう。
フードロスを減らす
食品廃棄を減らすにはどうしたらいいでしょうか。
- お店に行く前に、買うものリストをメモる
- 必要なものだけ買う
- 旬の食材を買う、旬でないものは、その季節に食べる必要はない
- 旬の時に大量に購入して、冷凍や乾燥、ピクルスなどにして保存する
- 人に分け与える
- 広告に惑わされない
- 残飯は新しい料理に作り変える
- 賞味期限は食べても大丈夫
ちなみに、我が家はほとんどフードロスはありません。
冷蔵庫の中も、ほとんど空っぽです。食べるものがないと娘たちが嘆いているほど。
物価高騰も手伝って、以前のように珍しい商品を見ても高くて買えないので、
寄り道せずに必要なものだけ、
メモってあるものだけを買ったら終わりです。
思い込み、イメージの払拭
お肉は赤い?
昔は、牛肉は腐らないように、少し乾燥させてからお店に並んだので、今ほどお肉が赤くなかったそうです。
今は、カットしてすぐにお店に並ぶので、新鮮で赤い肉をしています。
肉は赤いというイメージから、少し時間が経って黒くなると、だれも買わなくなってしまいます。
袋に入って売っている洗浄済みのジャガイモは、調理するときは楽だけど、すぐに芽が出てしまいます。
土の付いたジャガイモは、まだ土の中だと勘違いし、芽が出ない。
ちなみに、我が家では芽が出たジャガイモは、畑に植えて増やします!
それから、
ニュージーランドでは、
Odd Brandと言って、「形の悪いブランド」として安く売っています。
それは食品廃棄を減らす良いアイディアですが、
そもそも、「形が悪い野菜」というイメージを持つことに疑問だとKateは言いました。
曲がったものも、まっすぐなものも一緒に混ぜるべきだと。
曲がるのは自然なことで、自然に反してまっすぐに作っている方がおかしなことなのだと。
消費者が野菜がまっすぐじゃないと買わない、
曲がったものが売れ残る。
だから、まっすぐなものを作るようにと指定されます。
まっすぐな野菜を作るには、労力とコストが掛かります。
消費者の思い込みが、物価高騰を起こしているのです。
Kateの理念
20年、この仕事をしているKateに質問してみました。

「この20年、みんなにゴミの教育をしてきたわけですが、ゴミ問題が改善されたと実感しますか?」

それがねぇ。この20年の間に、どんどん安いものが輸入されたりして、ゴミ問題も難しくなっているのよ。イタチごっこよね。
だそうです。
「布おむつ」や「布ナプキン」
「蜜蝋ラップ」など紹介してきて、使ってくれている人は増えたのだけど、
関心のない人に教育が行き届かないのが課題だそうです。
ならば、パーマカルチャリストとして、私もKateの活動を応援せねばっ!
と気合を入れるのでした。
続く
⬇︎蜜蝋ラップとは?
⬇︎布ナプキンとは?
⬇︎布おむつとは?