今週、ニュージーランドでは、Texkweek 2025が開催されています。(テクノロジーの祭典)
ローカルでも数々のワークショップがありますが、Zoomでも開催されていて、どれに参加しようか悩みます。
しかも、すべて無料!
他の地域は分かりませんが、ワンガヌイ市は、「食事付き」という太っ腹です!夜はワインまで大放出!!
(飲酒運転でもアルコール1杯ならOKとは言え、私は暗くなってからの運転は怖いので控えました…泣)

ランチを食べながらのセッション
Chat GPTが世界を変えた
2022年11月に公開されたChatGPTは, 5日で世界中に広がりました。
公開当初は、「プロの仕事がAIに取って変わる」と言われ、プチパニックも起こりました。
2年半が経過した今、プロの仕事がAIに取って変わるのではなく、プロの視点、技術を持ってこそ、AIを使いこなすことができるのであり、
それでいて、今までチャンスがなかった人でもプロになるチャンスがあるのではないか?と期待しています。
AIという役立つツールを持ったとしても、「行動する壁」と言うのは、すべての人ができることではありません。
AIが可能にしてくれたとは言え、「自分で動く人」すなわちプロ志向の人というのは、まだまだ稀なんですよね。
いくら講座に大金を払っても、しっかりとした講座を受けても、挫折する人は挫折する…という現場を見てきました…
ニュージーランドxAI
ニュージーランドと言えば、「農場」と「観光」だけで収入を得ているような、ゆったりとした国のイメージがあると思います。
実は、「イノベーション」ー技術革新を世界に発信していることは、あまり知られていないと思います。というか、私も知らなかったWW
ニュージーランドのように小さいマーケット市場でも、世界と対等にビジネスができるチャンス!!
国をあげて国民のAI教育に取り組んでいるということでした。
例えば、
観光…マーケティングにAIを使うことで、海外からの観光客の欲求を割り出し、整備に投資できる
農場…AIで気象や栄養管理をすることで、必要なものを必要なところに必要な分だけ与えられる
教育…不登校の子どもたちが、Webサイト作りやプログラミング、アプリ開発などもAIで簡単に作ることができて自信につながる
AIをPC上でしか使うことがなかった私には、目から鱗でした。
子どもたちが作ったというマオリの歴史や文化を、アニメーションで紹介するWebサイトも素晴らしかったです〜
ワンガヌイから世界へ
今夜のセッションのトピックは『Think Global, Solve Localー』(世界を見据えて地域の問題解決)
登壇者は市長を交えて3人いましたが、その中でも一番印象に残った話は、
父親が開発した種まき機を世界中に広めたという女性。
以前は、ヨーロッパから輸入した高額で大きな種まき機を使っていましたが、大きすぎて1人では扱えない、天候が悪いと使えない、何より使う度に大金を消耗する…という問題を抱えていました。
DIYの国ニュージーランドで育った父親は、手作りで簡単に扱えるものを開発。
しかし、簡単すぎて信用されず、ニュージーランドの投資家には見向きもされなかった…
自分の作った種まき機に自信があった父親は、「ニュージーランドがダメなら海外だ!」と、
アメリカに持って行くと、「買いたい」という人を見つけました。
そうなったら、「どうやって持っていくか?」という問題が出てきます。
ここでポイントなのが、「やりながら問題解決をしていく」ということ。まずはルートを確保して…なんて考えていたら、前に進めません。
父親は、自分の友人や周囲に話して人脈を広げ、アメリカまでのルートを確保しました。
そうやって、丁寧に説明をしながら、人と人のつながりを大事にして繋げたおかげで、
コロナ禍の大変な時も乗り越えて、今でも種まき機を世界に売ることができているそうです。
希望に満ちたニュージーランド
ワンガヌイ市がビジネスチャンスを掴むには、『自分の分野での問題解決を世界に広げる』『小さな問題に着目することで問題解決につながる』『人道的に(人にやさしく)考える』と言われていました。
さすが、パーマカルチャーなニュージーランド、パーマカルチャーの原則そのものです。
口だけの『サステナブル』などとスローガンを掲げる大都市の市議会と違い、具体的に解決策(アイディア)を出して、お話しをされていたことに、私もワクワクしながら登壇者の話を聞くことができました。
冗談を交えた登壇は観衆を飽きさせず、「こういうふうに話すことができたらいいなぁ〜」と目標にもなりました。
小さい街に埋もれている才能を、世界に広げて、お金の自給をする
小さい街の底力!小さい街だからできること、希望に満ちたワンガヌイ市でした。