おばあちゃんと孫娘、一緒に雛飾り

日本縦断家族2024

ひな祭りが近づく

ニュージーランドに私が移り住んでから20年。20年ぶりの日本の春です。

実家には、私が生まれた時に母方のおばあちゃんが買ってくれたという7段飾りのお雛様が大人1人が入れるほどの2つの大きな箱に入って眠っています。

私が小学校の頃は、弟と一緒に1つ1つ人形や小物をひな壇に飾っていくのが楽しかった思い出があります。

もちろん、ひな祭りの歌を歌いながら、歌の通りの配置で順番通りに置いていく。
あかりをつけましょぼんぼりに〜♫ 御代理様とお雛様〜🎵

だけど、関東と関西では、御代理様とお雛様の位置が逆なのだとか。

関東と関西で男雛と女雛の並び方が異なるのは、歴史的な背景と文化の違いによるものです関東では、明治時代以降に広まった西洋のスタイル(向かって左が男雛、右が女雛)が主流ですが、
関西(特に京都)では、古来の「左上位」の考え方に基づき、向かって右が男雛、左が女雛と飾るのが一般的です。

へぇ〜そうなんだ!

それから、奥さん!雛あられの味も違うってご存知でした?

画像は一般財団法人日本educe食育総合研究所から

 

 

 

 

 

ひな祭りといえば、これです!(と、もちろん甘酒ね!)

うちは、関東なので、左の甘い砂糖のコーティングがカリッとしたポン菓子をいただきます。数個だけ大きめの丸い菓子が入っていて、それをもらえると、特別な気分になるんですよね。

 

関西風の雛あられは、もち米を原料とした丸いあられで、醤油、サラダ、海老、あおさ、砂糖、チョコレートなど、さまざまな味付けがされています。

 

 

チョコレートのあられですか!?

 

昭和、大きすぎた飾りもの

1970年代、当時は、ベビーブームで新興住宅の我が家の周りには、同じ年の子供が多く、
みんなの家にお雛様や、5月の鯉のぼりが上がっていました。

親世代は、みなさん広い田舎から出てきたこともあり、長男長女の為に親は奮発して、見栄を張ったのでしょう。

田舎と比べると敷地は半分、いや3分の1ほどしかないのに、今から思うと7段の飾りは場所を取るし、鯉のぼりは隣の家の瓦に引っかかるし、だんだんと姿が見られなくなりました。

母は、「ニュージーランドに送りたい」とよく言っていましたが、それはちょっと無理な話です。送料だけでも5-6万円は掛かかるかも?

「おばあちゃんが、私のために買ってくれたから」と、しばらく母は1人で箱から出して飾っていましたが、近頃はそれも億劫で…1年に1回の場所の確保も難しい。7段もあると1人で飾り付けをするのは大変です。

「風通さないとカビが生えるしね」と、大変な思いをしながら組み立ててくれていたけれど、私は18で家を出ましたし、その後、遠く離れたニュージーランドに住み、せっかくのお雛様の姿を見てあげられませんでした。

今、自分が娘を持つ母になり、切ない気持ちが込み上げてきます。

孫と一緒に雛飾り

まずは、家の片付けからです…

お雛様の箱はるけど、ひな壇の階段はどこだ…?

などと、奥の方にしまい込んでいる道具を取り出すところから、大苦戦です。

母も、久しぶりのことで組み立て方を忘れています。説明書はどこだ??

立体パズルを組み立てるかのように、あーでもない、こーでもないと遠い記憶を思い出しながら、雛壇を組み立てます。

この階段を立てるのに一苦労しました

帽子や刀、太鼓やセンス…色々な小物があります。

前に見た時の孫は2歳。 すっかり大きくなった孫と一緒に。

30分くらい掛けて完成しました。

やっぱり、ニュージーランドには持っていけない

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人形の街、埼玉

埼玉県は、全国の雛人形の生産シェア50%。
岩槻市と鴻巣市は江戸時代から続く人形の街と呼ばれています。

我が家のお雛様も、岩槻のもの。

母が、私が生まれた初節句に、おばあちゃんと一緒に買いに行ってくれたそうです。

奮発して、7段飾り。「それは華やかで、見てたら欲しくなっちゃうのよー」だそうです。

鴻巣市には自動車免許センターがあるので、免許証の更新に訪れた時に、巨大なピラミッドを作っていて、なんだろう??と思っていたら1ヶ月後。

すごいことになっていました!

全国各地のひな祭りが集められて飾られていました。

日本に来て、日本文化を娘たちに感じてもらうことができました。