2024 日本へ旅立つ準備

日本縦断家族2024

なぜ日本帰国を1年もしたのか?

2020年、コロナ禍に国境を閉ざしていたニュージーランドは2022年に観光客の受け入れを開始しました。

国内は落ち着きを見せたものの、日本への帰国はワクチン接種3回を受けているか、それに満たない場合は、出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書の提出が必要でした。

病院に予約して、証明書を貰って、3日後に出国。しかも、ルールはコロコロ変わる…ということで、私たち家族にとって日本帰国はまだまだ考えられませんでした。

そんな時期を待っていたら、前回の帰国から7年が過ぎていました。次女は当時2歳から9歳、前回の帰国のことはほとんど覚えていません。

私の両親との連絡手段は、電話やメール。スマホを持たず、PCの操作もままならない年寄りなので、お互いの顔が見えない状況が続いていました。

私も50歳を過ぎ、若い時には思わなかった感情が沸々と湧いてきました。

80歳になる父や、母の状況を思うと、近くに居てやりたい━━

帰国に際して悩みの種だった娘たちの学校については、オンラインホームスクールという素晴らしいニュージーランドのシステムを見つけて解決し、

「日本に行けるじゃん!」と思った時に、

「1年間行ってみよう!」と夫が言い出しました。

「そんな事できる???」と思いながらも、「やってみてダメだったら帰ってくればいい」と気軽に決めちゃいました。

ニュージーランドで育った夫は、家を自分で修復したり、いろんな仕事をしてきた経験から、
いつでも仕事に戻れる」という自信のようなものがあります。

もう1つ、「仕事がなくてもなんとかなる」という、ストレスフリーな気持ちになれるのは、ニュージーランドには手厚い社会保障があるからだと思います。

先日も、夫は耳の手術をしたのですが、無料で手術を受けられました。

娘たちに日本行きの計画を話してみると「何考えてんの!?」と怒るかと思いきや、案外乗り気でした。
次女に関しては、深く分かっていなかっただけですが…

周囲に話してみても、反対する人はおらず、逆に「いい経験ができるね!」と応援してくれる人ばかりでした。

世界をパニックに陥れたコロナ禍が過ぎ、家族との時間の尊さを改めて感じ、

「やりたい事は、今やらなければいけない」という考え方に、みんなが移行していると感じました。

 

娘たちの日本国パースポート取得

今までは、娘たちは日本のパスポートを持っておらず、ニュージーランドのパスポートで日本へ入国していました。

今回は1年の滞在を考えると、日本での住民票や、健康保険の取得を考慮し、日本のパスポートを作る事にしました。

また、日本のパスポートなら、航空券も片道で入国ができます。帰る日付が決まっていないし、ひょっとしたら帰ってこないかも分からない?という考えもありました。

申請は日本大使館のあるウェリントン市に訪問する必要がありました。車で3時間ほど離れています。

ニュージーランドのパスポート取得手続きはネットで申請し、郵送で届くという超簡単です。郵便事情があまりよろしくない国なので、逆に心配になる程ですが。

日本のパスポートの場合は、申請はオンラインでできますが、受け取りは大使館で本人が受け取りになります。
*当時は「オンライン申請」が始まったばかりで、支払いは専用カードリーダーでクレジットカード決済、または大使館窓口で現金払い。というシステムでした。

ニュージーランドは、日本の様に証明写真ブースがショッピングセンターにあるわけではなく、カメラ屋さん、もしくは薬屋さんが写真を撮ってくれます。自分でも撮れますが、パスポートのサイズを測ったり、写りが悪いことも考慮してプロにお任せする事にしました。

街には、必ずデイリーという小さな商店もありますが、薬屋さんと比べると「信頼度」が違います。                      昔は、薬屋さんが人が集まる「なんでも屋さん」だったそうです。

実は、日本のパスポート取得の数ヶ月前に、娘達はニュージーランドのパスポートを更新していました。
その時の写真を使おうと探したら、そういえば手元にはありませんでした。

なぜなら、ニュージーランドのパスポートはオンライン申請だからと、写真は現像されず、データが欲しければ数千円ほどいただくと言う事で諦めたことを思い出しました。

「また、撮り直しか…」と思われましたが、運良くお店にデータが残っていました。

パスポート写真と言っても、日本とニュージーランドのサイズが違うので、現像せずにデータで残っていてよかったです。

申請に必要なもの

  • 写真
  • 戸籍抄本(日本&NZ)
  • 申請用紙
  • NZのパスポート

 

を用意して、受け取りの予約も同時にする必要があります。

 

予約した日に受け取りに来なければ、破棄します

 

予期せず何かに巻き込まれてしまったら、最初からやり直しです。

しっかりと予定を立てて、万全に臨む必要があります。

本人が受け取りになるので、娘たちの学校を休ませて、宿を取って予約日に備えました。

緊張がよぎります。

航空券取得

無事にパスポートを取得したら、いよいよ航空券を購入です。

ニュージーランドは、12月中旬のクリスマス前に年学期が終わり、2月の初めまでに学校が再開されます。
南半球のニュージーランドは、この期間が夏休みになります。

そうなると、もちろんその期間は、飛行機代が高額になりますので、私たちの出国はみんなが学校に戻った後の2月6日に決めました。とりあえず、私と娘2人だけ。

夫は夏の間は仕事が忙しい時期なので、1ヶ月遅れで日本に来ることにしました。その1ヶ月の間に、私たちの公的な手続きや自動車免許の更新、wifi、その他諸々を済ませておく計画です。

さぁ、これをポチッとしたら、もう後には引けません。

航空券3人分片道、30万円程かかります。安い買い物ではありません。

ポチッ

あーーー買っちゃいましたーーーー

ふわっとした計画が、どんどん形になっていきます。

ひゃぁぁぁぁ

日本へ出発!